【ポケモン剣盾S9】初手ダイマバナコータス+ゴツメミミ【最終950位/レート1915】
ポケモン剣盾S9で目標にした最終3桁順位を達成できたので書いてみたいと思っていた構築記事を書いてみます。
【使用構築】
コンセプト:初手ダイマで荒らしの"トリックルーム"からラストを通す。やに受け切られて負けるのが一番面白くないのでできるだけ有効打を持つ。
※トリルは動画投稿者である鷲と柳葉魚様やしぇいど様等が使用して結果を残されており、参考にさせていただきました。
【構築経緯】
①特に好きなポケモンの1匹であるを使いたかったのでからスタート。
②を活躍させるなら晴れだろうということで(受け寄りのパーティーは扱えないだろうし時間がかかって自分も相手も嫌だろうなと思い除外)相方に持ちの起点作成型が浮かぶ。しかし、選出画面で何をしてくるかすぐにわかってしまう戦術は実戦経験の少ない自分には通し切れないだろうと思い、逆にの初手ダイマで荒らして残りをトリル下ので一掃する展開なら、相手にはわかりづらくこちらにはわかりやすいので対戦しやすそうだと考えた。
③トリル要員として"ばけのかわ"を盾に確実に仕事ができるであろうを採用。
④が特殊型でかつどんな相手にも出していけるポケモンではないため、2匹目の初手ダイマ要員として物理型で高い汎用性とカスタマイズ性を持つを採用。
⑤もと同じく特殊型でかつどんな相手にも出していけるポケモンではないため、2匹目のスイーパー要員として対面性能の高いを採用。
⑥最後の枠には、当初はここまでで重いに対する初見殺し要員としてを採用していたが、順位が上がるにつれ初手で対面してもは交代、も+"とんぼがえり"で逃げられてしまうようになったので、これらのポケモンに強く、より汎用性があり、と同じく並びでをだと誤認させることができ、初手ダイマ要員にもトリルエースにもなれるを採用。
【個別紹介】
・フシギバナ(キョダイ)@いのちのたま
特性:ようりょくそ
性格:おくびょう
実数値:156(4)-*-103-152(252)-120-145(252)
H:余り
C:全振り
S:全振り
技構成:リーフストーム、ねむりごな、ヘドロばくだん、だいちのちから
使いたかった相棒枠。初手ダイマ要員その1。"キョダイベンタツ"で初手に出てくる等の起点作り・要員を貫通して倒す。"ちょうはつ"を撃ってきてくれ無償で1匹突破できることも多々あった。初手ダイマ後残せるなら残し、トリルの後から晴れ下で再展開するという形も取れた。最速にしたのは初手のを怯ませて無償で突破しようとしてくるに同速ゲーを仕掛けるため。"ヘドロばくだん"はがH無振りでも58%の乱1だが、こちらも相手にダイマを切られず、や持ちでもなければ"エアスラッシュ"を確定耐えする。現環境は耐久振りのも多く、何度も上から2回動いて倒したり、怯みをかいくぐってワンパンしたり、相打ちをとったりしてくれた。また、おそらく"とんぼがえり"をしようと居座ってきた遅いもよく上から"ヘドロばくだん"でワンパンしてくれた。S80以下の相手にはめっぽう強く、初手ダイマしてくるや"ボルトチェンジ"でサイクルを回してきそうなを"ねむりごな"で眠らせ、"だいちのちから"で確2を取ったり"ダイアシッド"の起点にすることができた。逆に初手で上から弱点を付いてくる等と対面するとかなり厳しいので、足の速いポケモンの多い構築相手には選出を控えた。
最終日、このまま放置したら確実に3桁から漏れるということで「負けたくないよぉぉぉ…」と泣きそうになりながら潜った1戦で、の"あんこくきょうだ"+の"だいもんじ"をミリ耐えして1-2交換をとるというコンセプト通りの最高の働きをして後続につないでくれ、泣きそうになるほど感動した。来期からとばっちりでシングルでも使用禁止になってしまうのが寂しい。
・コータス@こだわりメガネ
特性:ひでり
性格:れいせい
実数値:175(236)-*-163(20)-150(252)-90-22
H:16n-1調整
B:余り
C:全振り
S:最遅
技構成:ふんか、かえんほうしゃ、ソーラービーム、だいちのちから
トリルアタッカー要員その1。晴れ補正1.5×補正1.5×タイプ一致補正1.5×威力150の"ふんか"の火力はすさまじかった。トリルを3ターン残して繰り出した際、相手が残り1.5匹以下でダイマを使い切っていた場合はほぼ勝ちだった。等の受けポケモン、等の炎半減だが耐久が高くないポケモン、手負いの等のダイジェッターを吹き飛ばすのは最高に気持ちが良かった。ただし、等の高耐久水、等の岩、初手ダイマが失敗した際やトリルが切れてしまった後、"まもる"持ち、持ち、"がんじょう"持ち等弱点も多い。後述するを信用し切っていたため終盤は選出機会が少なくなってしまったが、なら勝っていたのにという試合も何度かあったので、選出画面で試合展開を予想する力が必要だなと感じた。最低限の耐久はあり"かえんほうしゃ"でもかなりの威力なのでサイクル戦もできなくはない。炎技を受けに来た水・炎タイプを"ダイソウゲン"・"ダイアース"で無理やり突破することもあった。
特性:ばけのかわ
性格:のんき
実数値:162(252)-110-145(252)-*-126(4)-90
H:全振り
B:全振り
D:余り
S:最遅
構築のMVP。何をやらせても強い。B特化することでA特化の"キョダイカキュウ"が乱数52%になる。最もメジャーであろうようき持ちなら確定耐え。何度もと対面したが、"キョダイカキュウ"でワンパンされたのは一度だけで、死に出しからなら誰が相手でもほぼ確実にトリルが張れた。皮が剥がされていても弱点でなくかつ天候補正やフィールド補正の乗っていないダイマ技はだいたい耐えるので、①削れた初手ダイマ要員を捨てずに相手の"ダイジェット"等を読んでに引き皮で受ける→②相手のダイマ技を耐えてトリルを張る→③"のろい"で退場してトリルを3ターン残す(裏にが控えている場合)or"ゴーストダイブ"でトリルターンを調整する(裏にが控えている場合)という芸当もできた。このような運用の仕方から自身の耐久や火力を上げる必要は感じず、持ち物は適当にを持たせたが、やにトリルを張った上で相打ち以上を取れたり、の"すいりゅうれんだ"、の"ゴーストダイブ"、の"たきのぼり"、の"グラススライダー"等、かなり発動機会が多く相手に見えない勝ち筋になってくれた。
・エースバーン(キョダイ)@ラムのみ
特性:リベロ
性格:いじっぱり
実数値:155-184(252)-95-76-96(4)-171(252)
A:全振り
D:余り(DL調整)
S:全振り
技構成:とびはねる、とびひざげり、しねんのずつき、エレキボール
初手ダイマ要員その2。基本的にはで初手ダイマするのが安定した。持ち物は状態異常対策の、技はSを上げる"とびはねる/ダイジェット"とAを上げる"とびひざげり/ダイナックル"は確定で、残りは通りがよく被選出率100%のに抜群が取れフィールドで火力を上げることができる"しねんのずつき/ダイサイコ"と、の起点にならないために"エレキボール/ダイサンダー"を採用した。持ちでなくかつCに下降補正をかけているので"エレキボール"の火力は全く出ないが、この技はダイマが終わった後電気タイプになり相手の"ダイジェット"を半減で受けるという使い方が強かった。炎技は撃ちたい相手がこちらのを見て選出されないだろうと思い切った(その場合でも炎技持ちと思わせるためにキョダイ個体にし得なのでキョダイ個体にした)。初手ダイマ同士の撃ち合いには弱いので、相手が初手ダイマ構築に見えたときは選出を控えた。また、には勝てず、持ちでない場合にもダイマをフルに使ってなんとか突破するという形になってしまうためを見たら選出を控えたいのだが、こちらのの晴れコンビとが並んでいることで、「の晴れ展開の裏にの雨展開が隠されている」ように見えて、そうするとが全く刺さっていないので選出されない読みで出していくこともあった。こればっかりは相手依存なのでうまくいくこともあれば普通にが出てきて突破できず降参という試合もあった。
特性:ふかしのこぶし
性格:いじっぱり
実数値:175-200(252)-120-*-81(4)-149(252)
A:全振り
D:余り
S:全振り
技構成:あんこくきょうだ、ふいうち、インファイト、かみなりパンチ
普通のAS振りだがトリル下で使っていたトリルアタッカー要員その2。構築の中で一番信頼していた。試合展開で一番多かったのが、「こちらの初手ダイマポケモン+が相手のポケモンを1匹倒し、裏から出てきた等の元々速いポケモンにダイマを切られ上から殴られるか、等に"ダイジェット"でSを上げられるかして倒される」というもので、ほぼ全ての試合でトリルでS関係が逆転してこちらが先に動ける状態でダイマ終了後の体力が削れた相手の2匹目とが対面し、を残しつつその2匹目を突破してラス1対面を作ることができた。単体性能が高いので困ったときにを盾に初手に出すこともあった。たまにの"りゅうのまい"やの"わるだくみ"読みで"ダイサンダー"を撃ったりもする。対受けにも強く絶対選出していた。"かみなりパンチ"で弱点をつけない 等の単フェアリーが天敵だが、()の並びに刺さっていないためほぼ選出されなかった。
特性:ちからもち
性格:いじっぱり
実数値:191(124)-112(252)-101(4)-*-102(12)-85(116)
H:16n-1
A:全振り
BD:余り(DL対策)
S:無振り60族+5
技構成:アクアジェット、アクアブレイク、じゃれつく、ばかぢから
初手ダイマ要員その3兼トリルアタッカーその3。終盤になって入れたがそれまで苦手だった等の初手ダイマに強い初手ダイマ要員としてかなり活躍してくれた。やよりも断然扱いやすいというのも対戦経験の浅い自分に優しかった。トリルアタッカーとしても構築で重いとの力関係が逆転するので優秀だった。Sをだいたいのを抜けるまで振っているので、 に対してトリルラストターンは後攻で、トリルが切れた次のターンは先攻で動ける、つまり回復を挟まれずに2連続で技を当てて倒すことができる。初手ダイマで暴れてに引き、トリルを張って再展開するということもあり、使っていてとても面白かった。には絶対に勝てないので、特にを見たら選出しなかった。また、+"カウンター"にも弱いので注意が必要だった。
【選出】
・基本選出
(oror)++(or(or))
相手の構築を見て一番通りが良さそうな初手ダイマ要員とスイーパーを選ぶ。意識したのは、相手はに不利をとらないポケモンを初手に置くだろうということ、入りには絶対にを出さないこと、とに固執しないこと。対戦中に意識したのは、初手ダイマ要員はの"ばけのかわ"を盾にして残せるときは残すこと、トリルターンを何ターン残してラストに繋ぐべきかよく考えること。
・対受け選出
++
を見せへの交換読み交換でを着地させ、出てくる物理受けに"あんこくきょうだ"or"かみなりパンチ"を当て崩していく。ダイマはかのどちらかに切ることになるが、どのタイミングでどちらに切るべきか、相手の3匹を見る、または予想を立てて判断する。
【苦手な相手】
・初手に出てくる
を合わせて眠らせるorに引いてトリルを張りたい。
・とが出せないときの
消去法で初手ダイマにを選択した際にが受けにくると負け。
・
初手を強要される。どんな型でも仕事をされてしまう。もうまく使っていなしたい。
当たり前だが初手ダイマで1匹も突破できないと辛くなる。
【最後に】
バトレボ時代からいわゆるガチ対戦の存在を知っていたが、これまでは対戦動画を見たり、ながら作業で育成や色孵化をするのが楽しく、また、「勝ちたい、強さを証明したい」という気持ちよりも「負けたくない、才能がないことを知りたくない」という気持ちが先行してしまい、本格的にレート戦やランクマッチに潜ることはなかった。自分でも理由はよくわからないが、この剣盾S9は初めて目標を決めてその目標を達成するためにたくさん対戦をしようと思え、勝って結果を残す楽しさと嬉しさを味わうことができた。ちょっと自信もついたので来期以降も3桁目指して頑張る…となるか、たとえ環境が激変する直前のデフレシーズンだとしても自分は結果を残したんだぞという自己肯定感と共にまったり勢に戻るか。後者な気がします。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
※本ロムは軸の構築を使って盛大に溶かした。